実務経験3年を経た後に「1級電気工事施工管理技士」の資格を取得しました。
以来、『現場代理人』として、各現場の施工管理を担当しています。
当然のことですが、現場に入るのは私たち電気設備を担当する者だけではありません。
本体の建築を担当するゼネコンのスタッフや、
附帯設備を担当するサブコンのスタッフたちなど、
あらゆる分野のスタッフが一同に集結し、ひとつのモノづくりを完結させます。
限られた工期の中でいかに効率よくスケジュールを消化するのか、
また、限られたスペースでいかに能率よく作業をこなすのか、
つまり、『淀みのない現場を創ること』、
そこが、施工管理を担当する者の腕の見せ所です。
淀みのない現場を創るために・・・、
私が最も重視しているのが、『淀みのない施工図』を描くことです。
現場がより所とする施工図に、持てるノウハウや知識を最大限に盛り込み、
一切の妥協をしないこと。
施工図という起点の淀みは、結果として現場の非効率を招きます。
普段は大ざっぱな性格ですが、施工図を描く時だけは、几帳面かも知れません。
施工図はもちろん、現場進行のノウハウ、スタッフ管理のスキルなど、
どの業務も、誰かが手取り足取り教えてくれるものではありません。
古い言い方かも知れませんが、
「仕事は盗んで覚える」・・・それが現場の流儀です。
上司や先輩のやり方を注視し、
時には「JV(共同企業体)」でチームを組んだ他社のノウハウを学び、
また時には現場スタッフの声に耳を傾け、
現場で生きる者には、現場を"まなびや"として
自身を成長させていく自主性が必要です。
いわゆる"指示待ち族"には、相応しくない場だと思います。
きっと誰もが言うことだと思いますが、
「安全と品質に妥協しないこと」。それが私たちが堅持すべき姿勢です。
いくら見栄えのいい施工であったとしても、多くの話題を集めた建築物であっても、
品質のともなわない施工は、中央電気工事の歴史に刻むべきではありません。
年長のスタッフであっても、言うべきは言う。
工期が迫っていたとしても、改めるべきは改める。
それができなければ、現場を管理する資格などないと思っています。
安全朝礼では数十人のスタッフを前に、当日の安全作業を指示します。入社当時は震えた朝礼進行も、今では手慣れたものになってきました。
危険箇所を察知した時には、即座に指示を出すようにしています。安全管理は現場管理者の必須業務です。後回しにはしません。
現場では随時、作業の段取り確認など、ゼネコンスタッフを交えた打合せが行われます。もちろん、淀みのない現場創りのために主従の遠慮は一切しません。
昼食の後、図面作成を開始します。お客様のニーズを反映しながら、図面は工期に合わせて描いていくのが通例です。
工程内検査も重要な業務です。設計者に同行し、図面と照合しながら品質保持を図ります。改善点はその場で指示を出すよう心がけています。
建物完成後にお客様に引き渡す竣工図の作図も重要な業務です。お客様のニーズに合わせて変更が発生すると、竣工図に変更を反映します。こうした作業により、残業になることも少なくありません。
- ■ 入社年度:2005年
- ■ 所属部署:汎用事業部
技術・予算・工期など、お客様が要求する多様なオーダーに対し、それがいかにハードルの高い要求であったとしても、「できない」とは即答しない、それが松本のポリシーだ。できない理由を考えるなら、できる方法を考える。どこまでも妥協しない姿勢を貫いている。