電力は、発電所から一次変電所・二次変電所・配電用変電所を経て、
あるいは、柱上変圧器で100~200ボルトに降圧され工場や家庭へ供給されています。
私が所属するグループは、それら発変電所の機器類の設置や
既設設備を安定して機能させるために、
老朽化した機器および配電盤の取替工事を担当しています。
『電力を当たり前に供給すること』。それが私たちの仕事です。
言うまでもなく、電力設備は社会生活を支える重要なインフラです。
そのため、ケーブル工事や機器の設置・取替に際しては、
事故防止と工事を円滑に遂行するために設けられたルールに従って
電力会社や関係箇所への手続きを行っています。
ひとつの工事が完了するまでに作成する手続き書類は、1万ページを超えることもあり、
こうした地道な業務も、「社会生活を当たり前に機能させる」ためには
不可欠なプロセスとなっています。
現場は常に生きています。
事前に想定したスケジュールがすべて想定内で終結することは、ほぼありません。
時々に判断を要求されることや、
瞬時に現場スタッフに指示しなければならないことが次から次へと現れ、
そうした想定外の要求に対して、常に臨機応変な対応が必要となります。
いかなる事案に対しても冷静沈着に、滞りなく『当たり前』のように対応できること。
それも、現場責任者に要求される能力だと思います。
求められるのはコミュニケーション能力だと思います。
工事に関連する知識や技能、経験も重要ですが、
現場を支えているのはあくまでも「人」です。
最新の機能や技術に関する知識を持っていることと同等に、
人の機微に敏感であることや対話能力を持っていることも、
私たちの現場には不可欠だと思います。
各現場のチームワークをいかに保つか。
それが現場を管理する者の第一の使命です。
もちろんチームで機能するプロセスには、個人で機能する以上に難しさがあります。
しかし、その大変さに比例してプロジェクトが達成された時には、
何物にも代え難い喜びを味わうことができます。
一度その喜びを知った時には、もうそれが病みつきになるくらいに。
みなさんもぜひ、この感動を味わってください。
現場は愛知県下に広がる数百箇所の変電所です。場所によっては「直行・直帰」の毎日が続きます。
現場スタッフに当日の工事内容や危険箇所を周知する。それが朝礼の目的です。毎日の日課とは言え、この緊張だけはなかなか慣れません。
防護養生は確実に実施されているか、作業現場は安全が確保されているかなど、危険箇所のチェックが現場監視の重要なポイント。気を抜くことはありません。
昼食は主に外食を利用しています。この時間は現場スタッフとのコミュニケーションを深める貴重な機会ともなっています。
午後は、主に中部電力様に提出する「停電作業」の書類を作成します。作業手順や試験内容など細部にまで注意を払い、漏れのない資料を作成します。
現場作業が終了した後も、明日の作業内容の確認や資料作成を継続します。作業が終わっても、私たちの業務は続きます。
- ■ 入社年度:2010年
- ■ 所属部署:電力工事部
発変電グループ
現在は工事現場を統括する「現場責任者」のアシスタントとして、書類の作成や現場の安全指導、工程管理を担当。同じ工事でも施工場所によって作業環境が変わる。それが現場の魅力であり難しさだと言う。社会を支えるインフラ工事に携わっているという誇りが、丹羽の原動力だ。